甘い香りに包まれながら、人々に美味しい笑顔を届けるパティシエ。

しかし華やかなイメージとは、裏腹に実際にはハードな仕事です。

パティシエ業界は、長時間労働や人間関係、低賃金など、労働環境が良くない職場が多いのが現状です。

もちろん、「それでも好きな仕事だから」と続けていける人もいますが、お菓子とのちょうど良い距離感は人によって違います。

「仕事だけでなく、プライベートも大事にしたい」「自分のペースでお菓子と関わりたい」という人もいますよね。

そんな人は、フリーのパティシエになるという選択肢があります。

今回は、フリーのパティシエの仕事内容と、フリーのパティシエになる方法をご紹介します。

フリーのパティシエにはどんな仕事がある?

フリーのパティシエの仕事内容は「お菓子を作る」という点では同じですが、会社や個人店に属するパティシエとは少し異なります。

働き方はたくさんありますが、代表的なものは以下の3つです。

  1. お菓子教室をひらく
  2. イベントに出店する
  3. 通信販売する

このうち1つを極めて仕事をしているパティシエもいますが、安定するうちは複数を組み合わせているケースが多いです。

お菓子教室をひらく

教室を開き、お菓子の作り方を教える仕事です。

キッチンさえあれば自宅でも開けるので、敷居が低く誰にでも始めやすいのがメリットです。

自分のペースでできるので、「本業があり週末だけ起業したい」という人にもおすすめ。

自宅のキッチンが狭かったり、家族と共用だったりで使用できない場合は、レンタルスペースや地域の施設を利用していましょう。

地域の施設であれば、安価で借りれることが多く、地域の住民に集客もしやすいです。

また、カルチャースクールで講師を募集している場合もあります。

すでに他の教室を開いている施設なら、そこの生徒さんに興味をもってもらえるかもしれません。

お菓子教室の数は近年どんどん増加しているので「自分の強みは何なのか」「何を教えられるか」をよく考えて差別化しましょう。

イベントに出店する

地域のマルシェやイベントにてお菓子を販売する仕事です。

お客さんとの距離が近いので、人と話すことが好きな人や食べたときの反応を間近で見たい人にはおすすめです。

営利目的のイベントで不特定多数の人にお菓子を販売するには、保健所の営業許可が必要となります。

自宅のキッチンで作ったものだと許可が降りず、違法行為となります。

地域によっては「 臨時食品取扱い施設開設届」を提出すると、厨房がなくてもお菓子を販売できる場合もあります。

しかし、ワッフルやドーナツなど完全に火を通せる食べ物のみで、生ものは扱えないなど様々なルールがあり、メニューは限られてしまいます。

幅広いメニューを提供したいなら、菓子製造許可のある厨房が必要となります。

通信販売する

Web上でショップを作り、お菓子を販売する方法です。

minneBASEなどを活用すれば、自分でWebサイトを制作したり難しい設定をしたりする必要がないので、気軽に始められます。

通信販売は連絡対応や発送などの事務作業は多いですが、自分で仕事量をコントロールしやすいです。

また、全国各地に届けられるので、より多くのお客さんを見込めます。

平日は通信販売、週末はイベント出店と組み合わせて働く人も多いです。

通信販売の場合も、製菓製造許可のある厨房が必要です。

フリーのパティシエにはどうやってなる?

「フリーのパティシエになりたい!」と思っても、実際に何から始めたら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。

いきなり大きなことに挑戦するのは大変なので、まずは自分のできることから始めるのがおすすめです。

そこから徐々にステップアップして、理想の働き方に近づけていきましょう。

ここでは、フリーのパティシエになる方法をご紹介します。

まずは作ってみる

フリーのパティシエになるには、まずは美味しいお菓子やケーキを作れるようになる必要があります。

会社で作り慣れているからといって、自分だけの力で一から同じように作れるとは限りません

お店で使っている道具や材料が手に入らない可能性もあります。

まずは自分で材料を調達し、自分の道具でお菓子やケーキを作ってみてください。

商品にするためには、味だけでなく見た目も重要です。

綺麗に美味しく作れるよう、試作しましょう。

身近な人に食べてもらう

納得のいくものができたら、身近な人に食べてもらいましょう。

自分で食べているだけだとどうしても自分の好みに偏ってしまい、気づけないこともあります。

他人に食べてもらうことで新たな発見ができて、改善点が見つかるはずです。

身近な人なら、正直な感想も言ってもらいやすいですよね。

また身近な人に食べてもらうことで「フリーのパティシエを目指している」と認知してもらえれば、口コミで仕事に繋がるかもしれません。

SNSで発信する

InstagramやTwitterで、作ったお菓子を発信しましょう。

不特定多数に向けて発信することで、店舗がなくてもあなたのお菓子のファンを作れます。

イベント出店や通信販売の際には告知もできるので、集客ツールとして効果的です。

他の人のInstagramを見て、写真の撮り方の勉強にもなります。

レンタルキッチンでマルシェに出店する

レンタルキッチンで焼き菓子等を製造し、マルシェに出店してみましょう。

「一から自分で厨房をつくる」となると初期費用や維持費もかかるので、ハードルが高いですよね。

しかし製造許可のあるレンタルキッチンなら、かかるのはレンタル費用だけなのでリスクを小さくできます。

まずはレンタルキッチンを利用してマルシェに出店し、仕込みから販売までの流れを経験してみましょう。

厨房を作る

固定客が増えて安定してきたら、自分の厨房を持ちましょう。

保健所の許可を得るには「床は水洗いできる素材」「2槽シンクが必要」など、様々な規定があります。

もともと飲食店だった居抜き物件だと、規定は満たしていることが高いので工事費を節約できます。

しかし居抜き物件だと、立地条件や広さによっては初期費用や維持費が高くなってしまう可能性も。

厨房だけで店舗販売を視野に入れていないなら、賃貸を原状復帰できる範囲で改造したほうが費用を抑えられます。

その場合は、大家さんや保健所との交渉も必要となるので、物件探しには時間がかかる可能性があります。

フリーのパティシエの仕事内容・なり方まとめ

今回は、フリーのパティシエの仕事内容となり方をご紹介しました。

パティシエの働き方はひとつではありません。

せっかくお菓子が好きでパティシエになったのに、自分に合わない働き方を続けてお菓子が嫌いになったらもったいないですよね。

もし今の職場が「辛い」「合わない」と感じているなら、フリーのパティシエに挑戦してみるのもひとつの手です。

お菓子とのちょうど良い距離感を見つけて、自分に合った働き方でパティシエを楽しんでくださいね。