1年に1度訪れる大イベント「確定申告」。

申告期間は1か月間と短期間ですし、海外に行かれる方だと渡航時期と確定申告の時期がかぶってしまうこともあります。

そうなると、

うっかりと確定申告のことを忘れて海外に来てしまった…
海外からでも確定申告をする方法はないのか?

と心配になりますよね。

とはいえ確定申告のためにわざわざ、航空券を取り直すのはお金がかかって仕方ありません。

今回は、確定申告の期間中に海外にいる場合の対処方法を紹介します。

確定申告は原則として日本国民の義務です。しっかりと理解し事前に準備をしましょう。

確定申告の時期はいつ?→毎年2月16日~3月15日

確定申告は毎年2月16日から3月15日までの期間です。

スタート日や最終日が土日となる場合は、翌営業日まで期間が延長されます。

確定申告の期間内であれば何度でも申告書類を修正できるので、わからないことがあれば早めに税務署に行くのがおすすめです。なお、確定申告は住民票がある地域の税務署で行います。

非居住者の場合は確定申告は不要のケースがある

基本的に、日本に住民票がなければ確定申告は不要です。

例えば、海外転勤や海外で住宅ワーク・フリーランスなど、非居住者が海外で得た給料は日本国内の所得税は課税されません。

ただし、その国の税制に従う必要はあります。

注意点として、12月31日までに帰国し日本で所得があった場合は確定申告の対象となります。

確定申告の対象となるのは「1月1日時点で日本に住民票がある方」なので、年内に帰国し年を越した場合は、確定申告の対象者となってしまいます。

確定申告期間中に海外にいく場合の4つの対処方法

確定申告期間中に海外にいく場合でも、確定申告ができる方法があります。

  • 帰国してから確定申告をする
  • 納税管理人に代わりに確定申告をしてもらう
  • e-taxを使って確定申告をする
  • 海外に出る前に確定申告をする

1つずつ説明します。

1.帰国してから確定申告をする

確定申告の期間が過ぎ、海外から帰国してからでも確定申告はできます。

「じゃ、日本に帰国してからゆっくり申告したらいいんじゃない?」と思ったあなた…!

日本に戻ってきてからでも大丈夫とは言え、申告が遅れるとペナルティーが課せられるので注意が必要です。

レンタルしていたDVDを返しそびれた時に、延滞料がかかってきますよね?

確定申告も、遅れた期間に発生する利息のようなものがあります。

【延滞税の割合】
1 納期限(※)までの期間及び納期限の翌日から2月を経過する日までの期間については、年「7.3%」と「特例基準割合+1%」のいずれか低い割合
2 納期限の翌日から2月を経過する日の翌日以後については、年「14.6%」と「特例基準割合+7.3%」のいずれか低い割合

参考:国税庁|No.9205 延滞税について

くわしくは国税庁のホームページより、延滞料の計算ができます。

帰国後は延滞税が増えないように、速やかに確定申告の手続きをしましょう。

2.納税管理人に代わりに確定申告をしてもらう

海外にいて非居住者だったとしても、納税管理人に確定申告をしてもらうことができます

納税管理人とは、確定申告の提出や税金の納付を代理で行ってくれる人のことです。税理士さんに依頼することもできますが、家族に頼む方も多いようです。

ただし、納税管理人は以下2つ注意点があります。

  • 税理士でない人が納税管理人になると実務制限を受ける→スムーズに手続きが行えないケースがる
  • 納税管理人に依頼する場合、管轄税務署に事前に届け出が必要

他の人に確定申告を頼む場合は、必ず事前に必要書類を提出するようにしましょう。

3.e-taxを使って確定申告をする ※ただし国内居住者のみ

e-taxとは、オンライン上で国税に係る申告、申請、納税ができるサービスです。

これを使うことで、海外にいててもオンライン上で確定申告ができるので便利ですね。

ただし、e-taxを使えるのは日本の居住者で住民票がある人のみ。

長期で海外へ行くため住民票を抜いてしまった場合は、e-taxを使っても申告できませんので要注意です。

国内居住者でもe-taxにするメリットがある

今回は期間中に海外にいる方の対策としてe-taxを紹介しておりますが、実は国内メリットはたくさんあります!

  • どこからでも確定申告の申請が24時間可能
  • 還付が2〜4週間で行わるため、通常よりも早い
  • e-taxを使うと青色申告の特別控除が10万円増額される(※2020年度から)

一方のデメリットとしては、

  • 非移住者の場合はe-taxでの申請はできない
  • カードリーダーなどの機器を用意する必要がある

e-taxでの申告する場合の事前準備

便利なe-taxですが、利用する上で事前の準備が必要です。

  1. 「電子申告等開始届出書」を税務署、または国税庁のwebサイトから提出
  2. 提出すると「利用識別番号」「暗証番号」が取得できる
  3. 「電子証明書」を用意(マイナンバーカードや、企業が発行した電子証明書)
  4. 電子証明書を読み込むICカードリーダライタの購入

と結構盛りだくさんで準備に時間がかかってしまうので、出国前にこれらを済ませておくのがポイントです。

4.海外に出る前に事前に確定申告をしておくのも1つの手

海外に行く前に確定申告をしておくのも1つの手です!

通常の確定申告の時期は2月16日〜3月15日ですが、この期間より前に仮で確定申告を行うことができます。

ただし、注意点としてその年度内に別の収入が発生した場合、仮で申告した内容と実態が異なってきてしまいます。

そうなると修正申告が必要となりますので、その点は頭に入れておくのがいいでしょう。

 

以上が、確定申告の期間中に海外にいるときの対処法4つでした。

海外に行っても確定申告はお忘れなく!

海外へ行っても避けては通れない「確定申告」。とはいえ、海外に行っても確定申告をする手段はたくさんあります。

  1. 申告期限を超えると延滞税はかかるが帰国後に確定申告をする
  2. 家族や税理士に納税管理人になってもらい代わりに申告してもらう(事前に手続き必要)
  3. e-taxで海外から確定申告する(手続きや準備がいる)
  4. 事前に申告する。還付申告なら1月1日から確定申告可能!

旅行も確定申告も事前の準備が欠かせません。自分にあった確定申告方法で、楽しい海外旅を!