会社員と違い自営業は決まった年収というものがありません。

天井もなければ最低額もないので、どう働くかによって年収は変わってきます。

しかし、これから自営業として働こうとしている人は「実際どのくらい稼げるのか?」目安を知りたいところですよね。

そこでこの記事では「自営業と会社員の年収の違いがどれほどあるか」と「フリーランスの平均年収」を紹介します。

 

自営業と会社員の年収の違い

まずは、一般企業の会社員の平均年収がどれくらいなのか見ていきましょう。

「民間給与の実態調査結果」(国税局)平成27年(2015年)7月更新版のデータによると、平均年収は約400万円ほどとなっています。

男性の年収のピークは50代前半で649万、女性は25歳以降はほぼ同じです。

女性は、まだ育児をしながら働ける制度が十分に整っていないこと、会社組織において昇進しにくいところも多いことなどから、男性に比べると平均年収が低めです。

自営業者の平均年収はいかがでしょうか。

Lancersによる「フリーランス実態調査」によると、384万円がフリーランスの平均年収と報告しています。

職種や年代によっても年収は変わりますが、どちらも額面では大きな差はありません

会社員と自営業の年収の考え方は違う

会社員の年収と自営業者の年収には、大きな違いがあります。

会社員の年収とは、1年間の給与とボーナスを足した合計です。

ここから健康保険や厚生年金、雇用保険などの社会保険料、所得税、住民税が引かれ、およそ75%~80%が手取りとなります。

会社員は、社会保険料の半分を会社が負担してくれる「労使折半」というルールがあるので、自己負担は半額で済みます。また、給与所得控除を受けることができます。

収入が大きくなるごとに社会保険料や税金も高くなるので、年収が分かれば手取りもある程度予測することが出来ます。

一方で自営業者にはボーナスは無く、必要経費や税金などを差し引く前の金額が年収です。

自営業の場合は、健康保険料は全額を負担する必要があり、給与所得控除は受けられません。

年金を貰える額が会社員に比べて少なく、退職金もないので自分でしっかり準備しておく必要があります。

自営業で会社員と同じ水準の収入を得るには

では、自営業で会社員と同じ水準の収入を得るにはどれくらいの利益が必要なのか見ていきましょう。

会社員の年収が400万円だとすると、社会保険料などを差し引いて手取りは約305万円です。

自営業者が305万円を稼ぐためには、年収500万円が必要となります。

これはあくまで経費がかからない場合の計算です。経費がかかる場合は、更に利益が必要となります。

自営業の平均年収

国税庁の統計情報「事業所得者」によると、自営業の平均年収は384万円で、平均手取り額は264万円となっています。

会社員の平均年収と比べると、127万円下回ります。

以下では参考までに、各職種別の平均年収を紹介します。

ライター

ライターの平均年収は、だいたい240万円~260万円とされています。

紙媒体かWeb媒体かで単価に大きな差があり、一般的に紙媒体のほうが単価が高いです。

スキルによっても単価は変わり、低いもので文字あたり0.4円、高いもので4~5円とピンからキリまであります。

フリーライターとして収入を上げるためには、文章力はもちろん企画力や取材力、リサーチ力など幅広いスキルが必要となります。

未経験者であれば最初はクラウドソーシングなどで実績を積んで、その実績をもとにライターとしての知名度を上げていく人も多いです。

(参照:ライター平均年収参考

エンジニア

フリーエンジニアの平均年収は、だいたい700万円~1200万円とされています。

IT業界はフリーとして仕事をしている人が多く、独立しやすい業界です。

エンジニアは専門知識や特別な技術が必要となる分、高い収入を得ることが出来ます。

フリーエンジニアとして収入を上げるためには、常に新しい言語や知識を勉強する必要があります。

新しい言語ほど使えるエンジニアは少ないため、需要と供給を踏まえて単価はどんどん上昇していくので、将来性のある職業と言えるでしょう。

(参照:フリーランスSEの年収相場

デザイナー

デザイナーの平均年収は、だいたい300~400万円とされています。

一言にフリーデザイナーと言っても、その職種は様々。

主に印刷物のデザインを行うDTPデザイナーやグラフィックデザイナー、イラストを描くイラストレーターなどがあります。

フリーデザイナーとして収益を上げるには芸術センスを重視するだけでなく、ある程度ルールを決めて効率的に案件をこなす必要があります。

フリーのデザイナーは横のつながりがとても大事。

一般的には、まずは会社員として働き実績や繋がりをつくり、それから独立する人が多いです。

自分の苦手な分野を任せたり、逆に得意分野の仕事を振ってもらったりと、いざとなるときに頼れる仲間をつくっておきましょう。

(参照:憧れの職業、フリーランスデザイナーの年収の相場とは

関連記事:自営業のおすすめの職種ってなに?項目別に紹介する

まとめ

会社員と自営業の年収の違いについてご説明してきました。

自営業の平均年収は384万円ほどで、会社員の平均年収はさほど変わりません

しかし、自営業は所得税が高いことや社会保険料を全額負担する必要があることから、会社員と同じ年収でも手取りが低くなります。

ボーナスや退職金も無いので、会社員に比べると安定性は低いです。

その分、仕事量を自分で調整できるほか、経費を計算し自分で節税対策をするメリットもあります。

領収書をもらう習慣をつけ、しっかりとお金の管理をし、手取りを増やすために対策していきましょう。

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