1年目の駆け出しフリーランスの場合本業以外にアルバイトをしながら生計を立てている方がいらっしゃるかと思います。

ここではアルバイトをしているフリーランスの方向けに、確定申告の方法について解説しています。

本業とアルバイトそれぞれでしっかり申告をしないと脱税になる場合があるので、特にフリーランス1年目で初めての確定申告を控えている方はここでしっかり押さえておきましょう。

申告書の様式を使った図でわかりやすく説明してありますので、ぜひ参考にしてください。

給与所得と事業所得の違いから理解しよう

フリーランスでアルバイトをした場合は「給与所得」と「事業所得」の2つの所得について簡単に知っておく必要があります。

まず、「給与所得」とは主に勤務先から受ける給料、賞与のことを指します。会社員の所得がこれにあたります。

アルバイトをした場合の所得も給与所得に分類されます。

一方で「事業所得」は、フリーランスとして行なった事業で得た所得が当てはまります。

よって、アルバイトの所得である「給与所得」とフリーランスでの所得である「事業所得」で枠組みが違ってきます。

給与所得は受け取り時にはすでに源泉徴収により所得税などが差し引かれている状態です。

過去に会社員やパートの経験がある方はわかると思いますが、「収入から手取りへ」といった感じで、すでに会社側で税金等の差し引きが行われた状態で手元に給料が入りましたよね。

事業所得はその差し引きが行われないので、事業収入として受け取った後に自分で税の計算/申告をし、その分を納税する必要があります。

バイトの収入がある場合の確定申告方法

では事業所得と給与所得がある場合、どのように手続きすれば良いのでしょうか。

  1. 源泉徴収票をもらう
  2. 申告書B第一表に記入
  3. 申告書B第二表に記入
  4. 通常通りの事業所得を記入していく

以上の手順で申告します。詳しい方法を説明していきますね。

源泉徴収票をもらう

確定申告では給与所得(アルバイト収入)の源泉徴収票が必要になります。

年末調整の時期に渡されることが多いので、アルバイトした日から日程が空くことがあるかと思いますが、確定申告までにアルバイトをした職場から忘れずに源泉徴収票をもらうようにしましょう。

もし失くしてしまったとしても、職場に申し出れば基本的には再発行してくれます。

申告書B第一表の書き方

源泉徴収票が準備ができたら確定申告書Bを用意します。

給与所得と事業所得2つの所得がある場合でも、確定申告は一つの用紙にまとめて記入していきます。

確定申告書Bには第一表と第二表があるので、まずは第一表の書き方から説明していきます。

まずは給与に関する収入、所得、控除後の合計額、源泉徴収額を記入します。

源泉徴収票に記載されている金額をそのまま記入していきましょう。

  1. 支払い金額を第一表の「収入金額等」給与(カ)に記入
  2. 給与所得金額後の金額を第一表の「所得金額」給与⑥に記入
  3. 所得控除の額の合計額を第一表の「所得から差し引かれる金額」の合計(29)に記入
  4. 源泉徴収税額を第一表の「税金の計算」の所得税及び復興特別徴収額の源泉徴収税額(44)に記入

図にすると以下の通りです。

これで給与所得に関する第一表の記入は完了です。

申告書B第二表の書き方

次に確定申告書B第二表の書き方について説明します。

第二表の名前を書く欄のすぐ下に○所得の内訳(源泉徴収税額)という項目があります。この項目に記入をしていきます。

項目欄には以下の記入が必要です。

  • 所得の種類
  • 種目、所得の生ずる場所または給与などの支払者の氏名、名称
  • 収入金額
  • 所得税及び復興特別徴収額の源泉徴収税額

ここに源泉徴収票の内容をそのまま反映させていきましょう。以下のように反映させていきます。

  1. 所得の種類に給与と記入
  2. 支払い者の所在地、氏名どちらかを種目、所得の生ずる場所または給与などの第二表の支払者の氏名、名称に記入
  3. 支払金額を第二表の収入金額に記入
  4. 源泉徴収税額を第二表の所得税及び復興特別徴収額の源泉徴収税額に記入

これで給与所得の反映はできました。

あとはフリーランスの事業所得の反映をしていきます。

「事業」という項目を作り、金額を埋めたら源泉徴収金額の合算を行います。

2箇所以上の場所でアルバイトをした場合の申告方法

2箇所以上の場所でアルバイトをした場合の申告方法について説明します。

2箇所の源泉徴収票を用意し、第一票には、2箇所の合計金額を先ほどの第一票の反映方法の通りに反映させていきます。

第二票には名前のすぐ下の「所得の内訳」という欄の所得の種類にに「給与」と記入し、先ほど説明した反映方法で記入していきます。

ここで気をつけるのは、第二票は同じ給与所得であっても合計はせず、給与所得先でそれぞれ記入していきます。

2箇所で給与所得があった場合は「給与」という蘭を2つ作り、それぞれ記入していきましょう。

アルバイト先で社会保険に加入をした場合の申告方法

少し長い期間でアルバイトをした方には、社会保険に加入した方もいらっしゃるかと思います。

アルバイト先で社会保険に加入した場合の申告方法についても説明していきます。

まず第一票は、源泉徴収票にある「社会保険料の金額」という部分を第一表の「所得から差し引かれる金額」の「社会保険料控除」の欄に記入していきます。

第二票は源泉徴収票にある「社会保険料の金額」という部分を第二表の「社会保険料控除」の欄に記入していきます。

「社会保険の種類」という欄には「源泉徴収票の通り」と記入し、「支払い保険料」の欄に社会保険料の金額を反映させていきましょう。その後合計金額を記入します。

まとめ

フリーランス1年目の場合は副業的な感覚でアルバイトで生計を立てる方がいらっしゃるかと思います。

源泉徴収票の確認をしっかり行い、事前に余裕を持って給与所得の申告方法について知っておけば確定申告で戸惑うことは少なくなると思います。

確定申告の記入時にもぜひ見ながら活用してみてください。