仕事に集中できる環境を作るために、会社が社員とその家族に提供する福利厚生。

健康診断やがん診断など健康管理に関するものだけでなく、社会保険料在宅手当交通費など、金銭的な負担にも大きく影響します。

しかしフリーランスになると、会社員とは違い福利厚生はありません

会社員のときは何気なく受けていた福利厚生の恩恵ですが、なくなると案外大変なもの。

フリーランスになりたてだと、どうしたら良いのか戸惑いますよね。

そこで今回は、福利厚生のないフリーランスはどのように対策すればよいのか福利厚生は経費にできるのかについてご紹介します。

フリーランスは会社員と違って福利厚生がない

フリーランスは、会社員とは違い福利厚生がありません。

会社員だと、福利厚生には以下の2種類があります。

  • 法定福利
  • 法定外福利

法定福利は、法律で必ず提供するように義務付けられた福利厚生です。

健康保険や労災保険、年金などの社会保険料を会社が半分負担してくれる制度を指します。

法定外福利は、法律で定められてはおらず、その会社独自で社員が快適に働けるように提供している福利厚生です。

住宅手当や交通費、健康診断、社員が無料または安価で食事をできる社員食堂などもこれに含まれます。

金銭的にもかなり大きな助けとなる福利厚生。

福利厚生があるのと無いのでは、同じだけのお金を稼いでいても大きな差があります。

その差は年間数十万円以上になることも。

フリーランスは、福利厚生が無いことを踏まえて稼ぐ金額を考えなければいけません。

フリーランスは福利厚生を経費にすることはできない

会社員だと、健康診断やスポーツクラブの会費などにかかるお金は福利厚生に含まれます。

「フリーランスも福利厚生として経費にできるのでは…」と考えるかもしれませんが、フリーランスはこういった福利厚生を経費にはできません

福利厚生はそもそも、従業員の福祉を向上させるための費用です。

フリーランスとして自分自身に使うお金は私的な支出との判断がつきにくいため、福利厚生としては認められません。

事業に必須でないものは経費にできないので注意しましょう。

従業員を雇っている場合、その従業員に対して使ったお金は経費にできます。

フリーランス協会のベネフィットプランで福利厚生が受けられる

福利厚生の無いフリーランスは、それを補うためにどのように対策すればよいのでしょうか。

近年では働き方改革を受け、多種多様な働き方を選択する人が増えてきています。

そこでパラレルキャリアやフリーランスの人がもっと快適に働けるよう活動しているのが、「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」です。

フリーランスでも受けられる福利厚生のサービスは増えてきており、フリーランス協会のベネフィットプランに加入すると「WELBOX」という福利厚生サービスを利用できます。

WELBOXは、イーウェルが提供する福利厚生サービスです。

本人と2親等以内の家族が利用できます。

WELBOXでは、

  • 健康サポート
  • 子育て両立支援
  • スキルアップ支援
  • リラクゼーション優待
  • 専門家による相談ダイヤル

など様々な福利厚生を提供しています。

このようなサービスを利用することで、個人事業主でも福利厚生を受けられます。

関連記事:フリーランス協会はフリーランスの味方!保険や福利厚生について解説

福利厚生以外にもフリーランスと会社員の違いを解説

フリーランスと会社員の違いは、福利厚生が無いことだけではありません。

会社員だと当たり前に入れる労災保険と厚生年金への加入もできません

万が一のときに困らないよう、自分で備えておく必要があります。

労災保険に加入できないため、所得補償保険などでカバーが必要

万が一の怪我や病気の際に、社員やその家族の生活を補償するために必要なお金を給付する労災保険。

フリーランスは労災保険に加入できないため、怪我や病気になったら収入がストップしてしまいます。

ただでさえ収入が不安定なフリーランス、一時的にでも収入が完全になくなってしまうと生活がかなり大変になりますよね。

そのため、所得補償保険などでカバーする必要があります。

所得補償保険は毎月一定の保険料を払い込み、怪我や病気で収入が減ってしまったりなくなったりした際に保険から補います。

厚生年金に加入できないため、生命保険などでカバーが必要

老後の生活を支える大切な存在である年金。

会社員は「厚生年金」に加入しますが、フリーランスは「国民年金」に加入します。

会社が折半してくれる厚生年金とは違い、フリーランスになると全額負担。さらに老後に受け取るお金にも大きな差が出てきます。

会社員だと、年金は「二階建て構造」となっています。

老後基礎年金に厚生年金や共済年金が上乗せされて受け取ります。

しかしフリーランスが加入する国民年金は、上乗せなしの「一階建て構造」です。

そのため、会社員に比べるとフリーランスは老後に受け取れるお金が少なくなってしまいます。

自分の収入で生計を立てている家族がいる方は、国民年金だと遺族年金も少なくなります。

自分が亡くなった後の家族の生活も考えておかなければいけません。

老後に備えて、国民年金基金や小規模企業共済、生命保険などでカバーする必要があります。

関連記事:自営業の年金制度とは|自営業が加入できる4つの年金制度

フリーランスは福利厚生を自分自身で用意する必要がある

今回は、福利厚生のないフリーランスはどのように対策すればよいのか、福利厚生は経費にできるのかについてご紹介しました。

  • フリーランスは福利厚生がない
  • 従業員が居ないと福利厚生を経費にはできない
  • フリーランス協会のベネフィットプランで福利厚生が受けられる
  • 労災保険に加入できないため所得補償保険などでカバーが必要
  • 厚生年金に加入できないため生命保険などでカバーが必要

会社員だとあまり意識することはないですが、実は生活に大きく影響する福利厚生。

福利厚生が無いフリーランスは、自分でしっかり備えておかなければいけません。

働き方が多様化しフリーランスが増えてきているこの時代、フリーランスに向けた様々なサービスも増えてきています。

福利厚生を補えるサービスも色々あるので、自分に合ったものを検討してみてください。