インターネットで仕事を発注・受注できるサービスの一つにクラウドソーシングがあります。

その代表格となる、クラウドワークスとランサーズについてどちらの方が良いのか?という声をよく聞きます。

今回は、フリーランスの人もよく利用するであろうその2社を、仕事案件数、クライアント数、登録者数、システム手数料、振込手数料、サイトの使いやすさなど、いろいろな面から比較してみました。

クラウドワークスの特徴

クラウドワークスは2012年から運営を開始したサービスです。

しかし、3年目にしてすでに上場を果たしている期待の持てる会社です。

2017年8月の現在の会員数は149万人を突破し、これからもっと増えていると思われます。

法人や個人を問わず登録が可能で、年齢は18歳以上からとなっています。

クラウドワークスは1案件複数採用が可能

クラウドワークスの場合、1つの案件に複数の応募者が現れても採用することができます。

つまり1案件に対して1名を採用するという方式ではありません。

後述するランサーズの場合は、1案件に対して当選される応募者は1名だけなので、複数人を採用することができません。

もし複数の人材を確保したい場合は、あらためて募集をするかクライアントが直接依頼をするかのどちらかになります。

受注者の手数料

2017年5月まで、クラウドワークスの受注者向けシステム利用料金は、報酬額に応じて、5~20%となっています。

具体的には、

20万円超部分・・・5%
10〜20万円部分・・・15%
10万円以下部分・・・20%

となっており、発注者が支払う総額から、5~20%が手数料として差し引かれて、残りの金額を受注者が受け取るという仕組みです。

ちなみに以前はタスク形式の案件については、無料化されていましたが、現在は以下の手数料となっています。

タスク形式案件の手数料無料化一時停止について
開始日時:2017年6月1日(木)  13:00
対象案件:上記開始日時以降に発注されたすべてのタスク形式の案件(https://crowdworks.jp/public/jobs/type/task
実施内容:クラウドワーカーが負担するタスク形式の手数料(システム利用料)を下記の通り設定いたします

【手数料(システム利用料)】 報酬額の20%

参考【クラウドワークスの3つの仕事形式】
⑴ タスク形式   :小さい単位の仕事を、多くのクラウドワーカーに委託する形式。
⑵ プロジェクト形式:特定のクラウドワーカーと契約して作業を進める形式。
⑶ コンペ形式   :デザインやネーミングなどを募集し、提案された作品の中から優れたものを選ぶ形式。

※なお、手数料無料化に伴い実施しておりました、最低支払い金額(300円)の制限撤廃も、合わせて一時停止いたします。

参照:「クラウドワークス」におけるタスク形式案件手数料無料化を2017年6月1日(木)より一時停止いたします

 

クラウドワークスがタスク案件手数料無料を開始したのは2015年10月からだったので、そこから1年7ヶ月ほどで手数料無料を停止してしまいました。

 

また、報酬確定後にクラウドワークスよりメンバーの個人口座に振り込む際には、別途振込手数料(楽天銀行税込み100円・他行税込み500円)が発生します。

仕事がスタートする前にキャンセルが行われた場合のシステム利用料は発生しません。

発注者の手数料は無料

クラウドワークスのクライアント(発注者)は、仕事の登録から契約まで、無料で使えます。

仕事の依頼時に一斉送信等、有料のオプションを利用する場合のみ、別途料金がかかります。

参照:依頼したい方向けのよくある質問【クラウドワークス】

ランサーズの特徴

ランサーズは、2008年にオープンした国内初のクラウドソーシングサービスです。

登録は、18歳以上から可能となっており、法人・個人どちらでも利用可能です。

2017年8月現在、依頼件数は162万9883・依頼総額は1762億と言われています。

案件の多さは最大級

ランサーズの最大の特徴は、なんといっても案件の多さです。

とくに依頼件数の多いものは、「デザイン制作」「ライティング・ネーミング」「システム開発・運用」「Web制作・Webデザイン」の4カテゴリです。

ランサーズのように登録者数の多いサイトは、選択肢が豊富なので発注側の自由度が高くなります。

慣れていない担当者にとって、数多い登録者の中からいったい誰を選べばいいのか、基準がわからずにクラウドソーシングの利用をあきらめてしまう人も多いのではないでしょうか。

こういうときに役立つ指標のひとつが、ランサーズの認定ランサー制度です。

これは、クライアントからの評価や本人確認など、一定基準をクリアした登録者を示すものです。

依頼する相手を選ぶための、ひとつの重要な指標といえるでしょう。

参照:認定ランサーが、これまでよりもわかりやすくなりました

制限付きの案件もある

ランサーズの高額な案件は、登録されてたった数時間後に2、30人応募者が殺到していることもめずらしくありません。

たしかに他のクラウドソーシングサービスでも高額案件には応募者が殺到しますが、いろいろと制限付きのものが多いのも事実です。

「週3日以上勤務」とか「10時~20時までの間に連絡が取れる方」とか「1週間単位で納品できる方」など。

この中でも、特に多いのが短納期を求められることです。

契約後3日で納品とか、翌日納品なんてお仕事も結構あるので、応募する際には納期についてしっかり確認しておくことをおすすめします。

受注者の手数料

ランサーズを介して仕事をした場合は、利用手数料が発生し、これは受注した仕事の報酬額によって前後します。

例えば、20万円以上の案件の場合は手数料5%ですが、10万円以下の案件になると、20%の手数料が差し引かれます。

20万円超部分・・・5%
10〜20万円部分・・・10%
10万円以下部分・・・20%

手数料に関しては上述したクラウドワークスとほぼ同じですが、10~20万円の範囲だとランサーズの方が5%程度安くなっています。

報酬の振り込みについては、1000円以上保有していれば振込可能です。

楽天銀行の場合手数料100円、それ以外は500円の手数料がかかりますが、月に2回の支払いのタイミングがあります。

参照:システム手数料の計算方法を教えてください

発注者の手数料は無料

クラウドワークスのクライアント(発注者)は、仕事の登録から契約まで、無料で使えます。

参照:利用ルールと料金 | ランサーズ

クラウドワークスとランサーズどちらがおすすめ?

「こっちの会社の方がおすすめです」と断言できるものではありませんが、一つの見方でいうと、比較的スキルの高いプログラマーはクラウドワークスの方を好んで使う傾向があるようです。

それに伴って、スキルの高いプログラマーを求めるクライアントもクラウドワークスに集まるようになり、結果的にクライアントと受注者の両方で質の高いユーザーが集まると考えられます。

ランサーズはその逆で、一般的な目で見てスキルの高いユーザーは割合として少ないため、ユーザーの数ではランサーズの方が多く集まりそうです。

極端な意見かもしれませんが、単純に見ると、質のクラウドワークス・量のランサーズといってもいいかもしれません。

会社の規模の比較

クラウドワークスは2012年からサービスを開始しました。

ランサーズは、2008年に日本初のクラウドソーシングとしてサービスをスタートしました。

短期間で急成長を遂げたクラウドワークスですが、歴史の面から見るとランサーズに敵わず、これからのさらなる成長が期待できますね。

クライアント、お仕事のカテゴリ

クラウドワークスは、クライアントとして経済産業省・ベネッセなどの大手企業、中小企業や個人事業主などがお仕事を依頼しています。

カテゴリも、コンペ・プロジェクト・タスクとなっています。

ランサーズでクライアントは、官公庁やYahoo!・KDDIなどの大手企業のほか、個人事業の方やネットショップなどがあります。

お仕事のカテゴリは、コンペ・プロジェクト・タスクとなり、クラウドワークスと同様です。

報酬支払の安心度

クラウドワークスもランサーズも、クライアントは仮払い(エスクロー)方式をとっています。

クライアントが発注し、受注者が仕事をする前にクラウドワークスで報酬をいったん預かり、納品後にそのあずかっていた報酬を受注者に支払います。

これにより、報酬をもらえないことや途中でのキャンセルにも対応できるようになりました。

そういう面でいずれも安心度は高いです。

キャンセルについて

クラウドワークスは、クライアント側のみでキャンセル手続きが可能です。

そのため、タイミングによっては作業を数時間、数日行っている途中でキャンセルされることもあります。

もちろんランサー(受注者)の合意なしではキャンセルはできません。

ランサーズでは、プロジェクト形式のものは依頼者から一方的にキャンセルはできず、ランサー側からのみキャンセルの手続きをとれます。

これは、作業途中に一方的にキャンセルされることを防止するためで、双方合意の上でのキャンセルしか受付できない体勢をとっています。

この点がクラウドワークスとランサーズの大きな相違ですが、発注者側からキャンセルできるといっても一方的にキャンセルが出来るわけではないのでそれほど大きな違いとは言えません。

ただ、返信がなければ合意したと見なされキャンセルされるので、発注者側は受注者に無視され続けるというトラブルは起きにくいです。その点においてはクラウドワークスの方が安心感が高いと言えます。

最終的にどちらがいいのか

クラウドワークスとランサーズを比較しましたが、どちらも大手のクラウドサービスなので、ユーザーによって好みがわかれてきます。

サポート体制や安全性も考えられており、正直、甲乙つけがたい部分も多々あるので、こっちの方がいいと断言できない部分があります。

ランサーズは、クラウドソーシングサービスの中で一番歴史があり、案件数も最大手の会社です。

クラウドワークスは、ランサーズよりも後からできたサービスですが、急激に実績を伸ばし、受注者側の立場に立った視点での運用で登録者数を大きく増やしています。

また、その施策でワーカーを増やすことで、クライアントもそれに伴って増加しており、スキルの高いプログラマー仕事数も増えています。

どちらにもそれぞれの良い点があり、どちらも登録は無料なので、両方に登録し、うまく2社を使ってお仕事を途切れることなく利用するのが良いと思います。

片方使ってみて一つで十分であるという場合はどちらか一方でも良いと思います。

試しに使ってみて使いやすい方を継続して使っているという人も多いです。

まとめ

今回は、人気クラウドソーシングサービスのクラウドワークスとランサーズについて解説してみました。

比較してみると、運営の方向性や会社の過去の経緯など、いろいろなことがありますが、利用者側からしてみると利用手数料の大きさが一番気になる点の一つだと思います。

これが客層のちがいにもつながり、それぞれのユーザーからの評判となって現れてきたのかもしれません。

フリーランスの人や子育て中の主婦にも人気の在宅ワーク。

あなたに合っているのはどちらのサイトなのか、最終的には自分の目で確かめるのが一番です。