近年「ITフリーランス」という言葉をよく聞くようになりました。
「ITフリーランスがすごい」
「ITフリーランスが流行っている」
このような声は聞きますが、ITフリーランスという名前だけでは、いまいち具体的な実態まで把握できない人が多いかと思います。
そこで今回は、よく聞くITフリーランスに興味がある人に向けて、具体的にどんな仕事をしているのか、どんな種類があるのか、どうやって稼いでいるのかについて説明します。
よく耳にするITフリーランスとは
「ITフリーランス」という言葉が正式にある訳ではないので定義はそれぞれですが、この記事では「ITを駆使して会社に属さず個人で仕事をするフリーランス」と定義します。
インターネットの普及や、SNSの浸透など、現実世界とは別にWebというフィールドが広がったことによって、ITスキルが必要とされる仕事が多く生まれました。
私たちの日常に欠かせなくなったインターネットを利用して、ビジネスを展開しようとするIT企業も増加していきました。
結果的に、企業内だけで仕事が追いつかない際に、外部に委託することになります。
そこで仕事を受けるのがITフリーランスです。
こういった背景から、今でもなおITフリーランスは増加しています。
「プログラマーの需要が高まっている」という話を聞いたことがないでしょうか?
これはITの仕事が増加している良い例でしょう。
需要が高いからこそ、個人のフリーランスという働き方でも仕事ができるのです。
ITフリーランスの働き方
働き方としては、フリーランスなので企業に雇われているサラリーマンよりは自由度が高いと言えるでしょう。
比較的好きな日に休むことができますし、好きな場所で働くことができます。
これはITフリーランスとして働く大きなメリットと言えるでしょう。
ですが、個人とはいえ当然、クライアントに対してはしっかりと対応する必要があります。
良くも悪くも、自分の仕事は全て自分の責任。
仕事を獲得するための営業から、クライアントとのやりとり、納品、アフターフォロー、税務管理など全て自分で行わなくてはなりません。
自己管理が非常に重要になってきます。
また、会社に雇われている訳ではないので、固定のオフィスはありませんし、福利厚生などはなく、仕事をしなければ収入は0となります。
多くのITフリーランスは、コワーキングスペースや、カフェ、または自宅で仕事をすることが多いようです。
誰でもITフリーランスになれる
意外に思う人も多いですが、パソコンとインターネット環境さえあれば誰だってITフリーランスになることは可能です。
なぜなら、基本的に全ての仕事はパソコン1台で完結することが出来るから。
極端にいえば、この記事を読んでいるあなたもいますぐITフリーランスになることは可能なのです。
実際に主婦や学生、副業で活動しているサラリーマンなど、様々な人がITフリーランスとして活躍しています。
パソコンさえあれば、誰でもすぐになれるというのはITフリーランスの大きなメリットでしょう。
ITフリーランスの主な職業
ここからはITフリーランスの中でも、具体的にどんな仕事があるのかを紹介します。
多いのは以下の4種類です。
- webライター
- エンジニア
- デザイナー
- マーケッター
もちろん細かく考えれば他にも多くの職業が挙げられますが、ほとんどがこれらに分類されます。
それぞれについてもう少し詳しく説明します。
ライター
「Webライター」とも呼ばれる仕事です。
通常の新聞や雑誌の記者と違い、インターネット上で記事の執筆を行います。
報酬に関しては、案件ごとに契約し、文字単価と記事単価のどちらかで計算している場合がほとんどです。
初めのうちは文字単価1円ほどが基本ですが、実績やスキルを積むことで3円〜5円と単価を挙げていくことが可能です。
年収は、300~500万円ほど。
エンジニア
今非常に需要が高いのがフリーのITエンジニア。
これからも市場の拡大を続けるIT業界では、エンジニアが益々不足していくと予想されます。
エンジニアにも様々な種類が存在しますが、業務内容としてはプログラミング言語を利用してシステムの開発をしたり、改善を行なったりする仕事が多いです。
スキルの習得が大変ですが、将来性や需要も考えると、フリーのエンジニアは非常におすすめできます。
年収は、400~800万円ほど。
エンジニアは企業に務めるよりも、フリーランスの方が稼げることが多いようです。
デザイナー
デザイナーは、ロゴやWebサイトのデザインを作る仕事になります。
スキルとしては、Adobe illustratorやPhotoshopといったソフト、またWebデザインを行う場合はHTML/CSSでの基本的なコーディングスキルが必要です。
もともと持っているデザインの「センス」に左右されることも多いので、人を選ぶ仕事でしょう。
年収は、300~400万円ほど。
マーケッター
IT業界に欠かせないマーケッターは人材が不足しているので、フリーランスとしても働くことが可能です。
SEO、SNS運用、リスティング広告運用など様々な方法で、サイトに集客するのが業務内容です。
知識やスキルをはじめ、ライターやデザイナーとの人脈やディレクション能力と幅広い能力が必要とされます。
年収は、300~600万円ほど。
ITフリーランスの仕事獲得方法
仕事を獲得する方法は大きく分けて次の4つになります。
- クラウドソーシング
- SNSつながり
- エージェント
- 直接営業
それぞれ解説していきます。
クラウドソーシング
仕事を依頼したい側と、仕事を受注したい側のマッチングサービスがクラウドソーシングです。
「Lancers」「CrowdWorks」などが代表的なクラウドソーシングサイトです。
良い点は、初心者でも気軽に仕事に応募することができる点。
悪い点として、クラウドソーシングを経由するため報酬からシステム手数料が引かれてしまうことや、単価感が安い点が挙げられます。
関連記事:クラウドソーシングは初心者でも稼げる?具体的な稼ぎ方を紹介
SNSのつながり
近年、SNSの繋がりから仕事を得るケースも増えてきました。
SNSで実績などをのせていけば、仕事を依頼したい人から直接連絡が来ます。
ITフリーランスとして活動するなら、是非SNSを利用しておきたいです。
関連記事:フリーランスの発信の重要性と発信方法を具体的に解説
エージェント
フリーランスエージェントは、個人で仕事をしている人に対してあらゆるサポートを提供します。
例えば、希望内容をヒアリングして企業とマッチングさせてくれたり、営業の代行をしてくれます。
他にも福利厚生を提供してくれたり、案件継続の交渉をしてくれたりと、ITフリーランスにとっては心強いサービスです。
関連記事:フリーランスが利用するエージェントとは|おすすめエージェントを紹介
直接営業
直接、企業などに問い合わせて営業をかける方法です。
この方法で仕事を獲得できれば、手数料もかからず、高単価で仕事ができることが多いです。
その一方で個人を相手にしない企業も多いので、しっかりとした実績の提示や営業力が必要となります。
未経験からでもITフリーランスに挑戦できる
先述した通り、誰でも、パソコンさえあればITフリーランスになることができます。
もっとも始めやすい職種はライターです。
ライターは特殊なスキルなしでも始められるので、まずはクラウドソーシングを利用して実際に案件を受注して、ライターとして仕事をしてみましょう。
誰でも簡単にはじめられるのは、ITフリーランスの大きなメリットなので、興味があると思ったらまずは行動してみましょう。
関連記事:クラウドソーシングでライター初心者が稼ぐ方法はたったの2ステップ【方法公開】
ITフリーランスは新しい働き方
インターネットの普及によって生まれたITフリーランスという新しい働き方。
「働き方改革」が叫ばれる中で、ライター・プログラマーなど自分のスキルを生かして、企業に頼らずに働くことも1つの選択肢となり得るでしょう。
現在の働き方に満足していない人、ITフリーランスという新しい働き方に興味がある人は、まずは自分に向いてそうな職種を選んで試してみましょう。